まず
紫禁城 / Forbidden City
ここもやっぱりオリンピックに向かって大幅に改装中だ。ガイドブックに載っているメインのホールなどには全然は入れなかった。あと、ガイドブックには「冬には観光客があまりない」と書いてあったが、真っ赤なうそだ!(日本人を含む)外国人こそは少なかったが、その分、国内の観光客の中国人は何万人もいた。そして紫禁城よりも珍しい怪物のオイラとならんだり、写真を撮りたがったりした人も何人もいた。(久しぶりだな、そういうの。昔々、初めて日本に来たとき(もう20年以上前)、日本にもよくあったことだ。金閣寺で修学旅行の中学生のクラスの全人がお寺の前じゃなくて、僕の前に並んで写真を撮ったとか。ああ、昔から見世物小屋を開いていたら、今は大金持ちになっていたなぁ。)
Ministry of Silly Walks
Factory 798
僕にとってのこの旅行の主な目的は古い工場をアートの地区に変えたこのところへ行くことだった。ギャラリー、カフェなどが100件以上集まっていて、並みのビエンナーレなんかよりもスケールが広いし、そして元々工場だっただけにそれぞれのギャラリーのスペースはでっかくて天井が高い。アートの質もビエンナーレと同じようにいいものもあればそうでもないものもあるだろうが、活気があふれて楽しいところだ。そこだけでも大きい(東京のコンテンポラリーアート関係のすべてのギャラリーの合わせた面積をはるかに超えるような気がした)のに、似たようなスケールのところがさらにできたらしいが、残念ながらそこへ行く時間がなかった。また、暗くなるのが早かったのであまり写真が取れなかったのもちょっと残念だった。万里の長城 / The Great Wall
「塀」というよりも、永遠に続く急な階段だ。駐車場から「塀」がある山の上まではケーブルカーだったが、帰りにはなんと滑り台!そして滑り終わったら待っていたのは山賊だった...
食べ物 / Food
食べ物はやっぱりうまかった。名物の北京ダックも、いっぱい飲んだジャスミンティーも、文字通り歯を壊す生いちご入りの飴も(今日、歯医者へ行ってきた)。結構うまそうなウミヘビの串焼きを見つけたときは大量の北京ダックを食べたすぐあと、おなかがいっぱいだったから残念ながら試すことができなかった。それほどうまそうもないサソリもね。
* あまりにもくだらないから、最初じゃなくて最後にした。L'automne a Pekin (「北京の秋」)という Boris Vian の本がある。シュールの小説だから、時期は秋でもなければ、舞台は北京でもないが、なんとミイラの肉を食べる登場人物がいる、とその本を読んでから25年たってもよく覚えている。この前、上野の科学博物館の「お化けの文化史展」を見に行ったとき、そこには始めて現物を見た人魚のミイラだけじゃなくて、小さいビンに入った漢方薬としてわりと最近まで売られた「ミイラ」もあった!つまり「ミイラの肉」だ。そこであの小説を思い出して、「そういえば、北京へは行ったことないなぁ」と思って、早速予約を入れた。もう秋が終わったけど。