Sunday, December 03, 2006

熊の手

3月、犬を食べた龍口酒家にまた行ってきた。今回の目当てはヘビだった。なぜか犬よりヘビへの抵抗が少なくて、10人も集まった。ところが...
前回と同じようにすごくうまいチキンの料理、野菜の料理などがどんどん出てきたし、5品目あたりはなんと高級品の上海蟹!初めて食べたが、やっぱり本当に美味しいね。(僕は蟹の味は好きだが、食べるのがだいたい面倒くさいからあまり自ら注文しようとしない。ところが、上海蟹は殻ごとで食べることがわかって、すごく楽になった。)上げた白身魚にアスパラ、小さい椀に入った柔らかくて味深い豚の角煮、えびに百合の根... でも8,9品ぐらいを食べたあとちょっと気になった。関心のヘビはいつ登場するのだろうか。そしてお店の人に聞いたら、どうもちょっとしたミスでヘビの要約が入っていなかった!じゃあどうしようか、ほかになにかお勧めのものありますか。「今日は熊の手がありますよ!」って。昔、中国の皇帝しか食べられなかった超高級料理だったが、今年は熊による被害が頻繁にニュースになることでもわかるように、熊が最近沢山発生する(といえるのか?)から例年よりいっぱい取っていて、比較的に安いんだそうだ。
Bear paws
これは宮城県で取った熊だ。熊が大きいわりには手が小さいような気がした。上の乗っているジェリーっぽいものはソースのようなものじゃなくて、コラーゲンで、本当に柔らかかった。料理するのにまず臭みを取るため干し貝柱、干しあわびなどのシールに数日漬けておくという。そんなわけで、食感も味もあまり「肉」じゃなくて、むしろ海のもののようだ。でもいけるよ!
「熊のほかの肉は?」と僕がマスターに聞いたら、「くせが強すぎて美味しくない」って。つまり、一匹のでかい熊に人間が食べるのはちっちゃな4つの手だけだ。すごい贅沢だね。

上海蟹もすばらしかったけど、今回僕が一番気に入ったのはこのピーナツ付けの鹿肉。さらに塩とサンショウをつけて食べると、ちょっとクッキーっぽいけど、absolutely fantastic.
Deer with peanuts
やっぱり今回も最終電車のぎりぎりまで4時間以上ずっと食べ続けて、品数の計算は途中でわすれたが12,13品になったと思う。(実はちょっとぎりぎりすぎて、結局僕が住んでいる金沢八景行きの電車はもう終わっていて文庫から30分歩くことになってしまった。でも沢山食べたからそれでも良かったかも。)
ちなみに、ヘビの旬は4月、5月だそうだ。また行くよ!

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