Tuesday, March 07, 2006

犬はやっぱりうまい

一月の飲み会、以前の僕のエッセイの読んだことがある人が突然「今年は戌年だから、やっぱり犬を食べてみたいな」と言い出した。というわけで、また食べに行った。でも今回は日本で!
場所は幡ヶ谷の地味な地下街の狭くて、それもかなり地味な中華料理屋さんの「龍口酒家」。でもそこは見た目によらず、うまいことで超有名で、実際に人が入りきらないで、地下街の通路にまでテーブルを出す人気振りだった(そんなことはほかで見たことないと思う、少なくとも日本では)。メニューがなくて、完全なお任せ制度だが、僕たちの6人(内、「犬の初体験」は5人)は一応予約のとき犬をリクエストした。ストップするまで、料理がどんどん出てきて、僕たちは実際に4時間もそこにいて13品も平らげた。びっくりするほど美味しいものばかりだった。犬の角煮はもちろん美味しかったし、スッポンもカニもいいが、以外(?)にも僕が一番感動したのは素朴そうな野菜料理の「金にらと自家製ベーコンの炒め」とか締めのそばとか。あと鶏!本当味のある鶏は久しぶりだった。犬のほうは見た目も食感も牛肉にそっくりだが、味はどちらかというと調味料に使われた八角にちょっと負けていたかもしれない。あとでマスターに聞いたら、犬は牛肉に非常に似ているが、脂肪分が少なくて、その代わりにコラーゲンが多い、という。
犬を出すだけに、ほかの「変」なものもちょっと期待していて、「猫は?」と聞いてみたが、「ありませんよ。うちはゲテモノ屋じゃなくて、まともな中華料理のお店ですから。」本当にその通りだ。

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