Monday, July 28, 2008

アイスクリーム論

Cinnamon and poppy ice cream (Malmö)
シナモンとケシの実のアイス(スウェーデン)

Lime and rose petal ice cream (Paris)
ライムとバラの花のアイス(パリ)

旅行するとよくアイスクリームを食べる。暑いときにはおいしいし、面白そうな種類もたくさんあるし、そしてなんといってもどこでも売っているから食べたい気持ちがすぐ沸いてくる。
ところが、日本に戻ってきてから考えたが、どうして日本にはアイスクリーム屋さんはあんなに少ないのでしょうか。こんな暑い日にこそ食べたいのにね。ヨーロッパには商店街や広場、公園やビーチ、ショッピングモールやイタリアンカフェなどにはかならずといっていいぐらいあるから、探す必要もなく、振り向けばそのへんにある、といった感じだ。しかも、どこかの大きな工場で作られたつまらないワンパターンのものじゃなくて、自家製の、その場でしか食べられないものが多い。(そっちのほうがずっとおいしいから。)
それに対して、日本では自家製のアイスクリームを売っているところが圧倒的に少ないだけじゃなくて、そのほとんどはデパチカの片隅とか目立たないところばかりにある。ヨーロッパと違って本当に探す必要があるのだ。でもいったいどうして?アイスクリームが嫌いな人のことはあまり聞かないよね。
やっぱり一つの大きな違いは、ヨーロッパではアイスの食べ歩きは当たり前で、小さなスタンドでアイスを買って、そしてスタンドから離れて歩きながら食べるのか、近くのベンチなどに座ったり食べるのか。日本人はアイスの「お店」でアイスを買って、そしてそこから離れないでその場で食べる。つまり、アイスクリームを売るところは客席(あるいは少なくとも数人の客さんが立って食べることができるスペース)も確保しなきゃいけない(本当にそんな法律があるのか、それともただの習慣なのかわからない)ので、経営が高くつく。でもつまらなくない?暑い日においしいのにね。

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