Sunday, March 19, 2006

Boumie

この間のヴィエンチャンのリポートにも書いたが、ヴィエンチャンのギャラリーで天才少女の写真家を見つけた。1998年生まれ、今年8歳のブーミーちゃん。(実際にこれらの写真を撮ったのは昨年だったから、当時では多くとも7歳だった、ということになる。)話によると、ヴィエンチャンの郊外の田舎の村の彼女のお母さんを雇っている在ラオスのフランス人のカメラマンが子供たちにカメラを渡して、写真を撮らせてもらった。そしてブーミーちゃんの場合、結果は驚くほどすばらしかった。プロ顔負けので、家族や友達や近所の人々や動物を取り巻くっていた。
ちょっと大袈裟かもしれないが、僕には60年代の森山大道が日本で撮った写真を思わせるが、日本ではもうこんな写真が撮ることが不可能だ。それは生活の水準が変わっただけじゃなくて、それよりもこんな表情の人がもういないからだ。2歳の子供でさえ、写真の取られることの慣れっこで、ピース・サインをしたりするし、そのあとは表情がどんどん鈍くなるし。また、まだ「素朴」なラオスでも、大人が子供にカメラを向けると、子供はすぐポーズをとったりして、自然の表情を撮るのがなかなか難しい。でもブーミーちゃんは自分が子供だから、そんな問題がぜんぜんない。今の時代では本当に貴重な写真だと思う。

"Wild Guy"

"Refreshing"

"Girl & Brother"

僕がラオスでの二日目、彼女の展覧会を見つけて、一目惚れした。1週間後、ヴィエンチャンにまた戻ったとき、結局買ったのは頭から離れなかったこの3枚だが、まだまだいっぱいあった。ギャラリーもマージンを取らないで、彼女の写真の売り上げでちゃんとしたカメラを買おうとしている、と言った。これからはどういうふうに成長するのかが楽しみだ。

Thursday, March 09, 2006

More Laotian Pics - Luang Prabang

Luang Prabang (ルアンパバーン)には観光客が多かった。バックパッカーもいっぱいいたし、金持ちの年配の西洋人も沢山いた(驚くほど高級なリゾートホテルやレストランもある)が、一番多かったのはたぶん隣の国だから気軽に行けるタイ人だったと思う。でも観光客が多い理由はそれなりにある。二つの川が流れて、周りに山がある、というすばらしい景色だし、お寺が多いし、フランス植民地時代の独特の建築の商人の家が多くて、保存状態もいいから世界文化遺産に登録されている。
Luang Prabang from Mt. Phousy, right in the middle of town

その商人の家の多くは今、猛ペースでゲストハウス(民宿)に変えられているが、人気が高くて、2月はハイシーズンだったからほとんどどこも満室だった。
The friendly Nam Sok Guesthouse, where I stayed

でも観光客よりも目立つのはやっぱり坊主だ。特に小僧。どこを歩いても、その鮮やかな服が目に付く。どうも、ラオスは貧乏な国だから、首都のヴィエンチャン以外には高校・大学がないみたい。というわけで、ルアンパバーンのお寺は高校の役割も果たしている。小僧たちは仏教以外にも、ラオ語とか歴史とかそういうのはもちろん、英語やフランス語や中国画などの言語も熱心に勉強していて、観光客と練習するチャンスがいっぱいあるから結構うまい子が多い。(女の子はどうなっているのかは残念ながらわからない。尼さんもいるらしいが、全然見なかった。)
Just around the corner

Early morning monks

でも貧乏な国の小僧とはいえ、彼等はやっぱり今風の男の子たちだ。パソコンはもちろん使うし、一人はCD Walkman を持っていたし、カッコよく見られたいのは当然だ。
Wired monk

Two young monks impressed with my height.
One of them had a CD walkman, so I asked what he was listening too.
Some cool Laotian hits, perhaps? Or maybe Thelonious?
Alas, it was Westlife. So much for "unspoilt"!

Holy Vision
- with my sunglasses

Holy Laundry

Holy Smoke



全然違う話だが、ルアンパバーンには独特の料理もある。ほかではあまり味わったことのない野菜やハーブを沢山使った不思議な味だ。中華とかタイ料理とはまた別の世界だから、説明しにくくてすみません。
Water buffalo "Laap"

肉(場合によって生肉)、生野菜、唐辛子、ミントの葉っぱなどで作る「ラープ」というのは、ラオスの国歌料理。これは水牛版。

Sesame-flavored river seaweed
with buffalo skin "jaew"

ごま油で揚げた川ノリに水牛の皮(!)と唐辛子でできた甘いジャムをつけて食べる。結構美味しかったけど、1人前とした20枚以上はちょっと多かったな。
"Or" stew, thickened with crushed eggplant

珍しいハーブを野菜をいっぱい使った煮込み料理。つぶしたナスでとろみをつける、という方法もほかであまり聴いたことない。
Restaurant kitchen
上の二つの料理が出たレストランのキッチン。




Speaking of Laotian food, I have to recommend this book, which I only found on my way home. Enthusiastically written by an adventorous young Englishwoman who would "trek for hours for a good lunch," it's a food-oriented travelogue full of recipies and Laotian lore. Very entertaining, and I sort of fell in love with the author while reading it. It's also interesting how dramatically Laos has changed from what she describes of her journey in 2000 in the few years to my trip last month.

Tuesday, March 07, 2006

犬はやっぱりうまい

一月の飲み会、以前の僕のエッセイの読んだことがある人が突然「今年は戌年だから、やっぱり犬を食べてみたいな」と言い出した。というわけで、また食べに行った。でも今回は日本で!
場所は幡ヶ谷の地味な地下街の狭くて、それもかなり地味な中華料理屋さんの「龍口酒家」。でもそこは見た目によらず、うまいことで超有名で、実際に人が入りきらないで、地下街の通路にまでテーブルを出す人気振りだった(そんなことはほかで見たことないと思う、少なくとも日本では)。メニューがなくて、完全なお任せ制度だが、僕たちの6人(内、「犬の初体験」は5人)は一応予約のとき犬をリクエストした。ストップするまで、料理がどんどん出てきて、僕たちは実際に4時間もそこにいて13品も平らげた。びっくりするほど美味しいものばかりだった。犬の角煮はもちろん美味しかったし、スッポンもカニもいいが、以外(?)にも僕が一番感動したのは素朴そうな野菜料理の「金にらと自家製ベーコンの炒め」とか締めのそばとか。あと鶏!本当味のある鶏は久しぶりだった。犬のほうは見た目も食感も牛肉にそっくりだが、味はどちらかというと調味料に使われた八角にちょっと負けていたかもしれない。あとでマスターに聞いたら、犬は牛肉に非常に似ているが、脂肪分が少なくて、その代わりにコラーゲンが多い、という。
犬を出すだけに、ほかの「変」なものもちょっと期待していて、「猫は?」と聞いてみたが、「ありませんよ。うちはゲテモノ屋じゃなくて、まともな中華料理のお店ですから。」本当にその通りだ。