Monday, January 14, 2008

Art @ Agnes 2008

昨日、飯田橋のAGNESという「ブティック・ホテル」にちょっと独特なアートフェアへ行ってきた。東京の現代美術の代表的なギャラリーがそれぞれ一部屋を使ってホテルを貸しきるといった形のこのイベントは今回で4回目で、今年は予約制にしたので、去年の人が入れ切れないほどのラッシュアワーぶりじゃなかったけど、元々狭いところで、ひじのスペースがなかったり、下がり天井があったりして、なんとなく僕のようなサイズの人間のためにできていないな、といつも思う。アートのほうもよく行くギャラリーの知っているアーティストのすでに見たことある作品が多いが、知り合いも多くて、いつものギャラリーとちょっと違う雰囲気なので結構楽しい。
(ただ、数時間いると、のどがものすごく乾くけど、飲み物がない!廊下に自動販売機が置いてそうだけど、全然ない。ホテルだから数倍高いミニバーの飲料を飲んでほしいだろうけど、こんなイベントではそれも利用できない。地下には今年からカフェテリアがあったが常に満席だった。そのへんは来年どうにかしてほしいな。)

僕のいつもの天井ぎりぎりの気分をよく表すミヅマの部屋の彫刻。

Gallery Sora の Mario Garcia Torres のインスタレーションが結構気に入った。実際にアグネスの部屋に泊まって、曲を作って、その歌詞をアグネスの便箋に書いて、そしてヴィニールのレコード(!)に録音して、赤いライトの部屋にはその(かなりだるい)一曲が繰り返しに流れていて、壁に歌詞が架かった(額に入れるのはちょっと大げさだったかな)だけだったが、よく考えるとこのアートフェアの会場であるアグネス・ホテルをテーマにした作品はこの4年間でこれが初めてだと思う。そこが面白かった。

Nichido Contemporary Art の部屋の入り口にあった Jean-Luc Moerman の新作。彼は2~3年前の個展のときからとても好きで1点を持っている!(これもほしいけど、人気が高くて、円には価値がなくて、もう手が出ない...)ファッション雑誌などのモデルに勝手に「刺青」を描くんだけど、あまりにもうまいから写真の中の本物の刺青あるいはボディーペインティングにしか見えない。でもそうじゃなくて、雑誌のページに直接描かれた、それぞれ1点しかない作品だ。しかし、これの元の写真もかなり気になっている。この女性は誰?60、70年代の映画のシーンにも見えるけど、ちょっとぴんと来ない。

でも今回の一番 "Wow!"と思った作品は MISAKO & ROSEN に去年の6月展示されたらしい廣直高のこの頭蓋骨。本物の頭蓋骨(なんとeBayで安く買えるそうだ!)に米の粒がべた付いていて、脳みそにも見えるし、ウジにも見えるし、ダイアなんかよりずっと格好いい!迫力満点!
どうしてその展覧会を見逃してしまったのだろう?(ま、ギャラリーは大塚にあるから単純に遠いからだろうな。)

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